行きかふ年もまた旅人なり

改めて20年って、あのとき生まれた子が成人式を迎える年齢になると思うと、自分が成人式を迎えた頃を思い出しては年月の長さに感嘆する。

 

15年。中3の頃の自分がなにを思っていたのかとか割と鮮明に思い出せる。

 

5年。これはわたしの場合の話なんだけど、1つ転機を迎えて人生を悟ったのが6つのときで、それの1年前だと思うと、まだこの先起きることをなにも知らなかったけど、まだまだこの先嬉しいことも楽しいこともびっくりすることもたくさんあるよ、と思う。

(20190627 レコメン)

淳太くんはディベート型だなーと思う(たしか授業でよくやってたと言っていたよね)。まず結論。それからその結論に至った理由や根拠、自分の意見。芯の部分としていちばん強いの結論だろうから、そこだけ切り取るとインパクトが強すぎるようにみえかねない。

それからあたまの回転がはやいから、論理も一段飛ばしになりがちだなと思ってる。噛み砕くとそこに至るにどういう道筋を辿ったかわかるものの、話題の飛び具合が唐突になる。

あと、そもそもディベートは他者と意見を交換し合うことで、テーマへの関心を強めたり、他者および自身を見つめるものだと思っているので、単独で行うには向かないよね。

 

 

 

 

個人的に、概念としての男女の違いをなくそうという文化がある一方で、身体的な構造による男女差というものは埋まらないものだと思ってる。後者は違いが明確だからこそ、お互いに相手を認めて尊重し合える文化を醸造したいよね、と続けたいひとです。


レディースデーについては前者。この制度の恩恵を受けてきた身ではあるものの、男性側から不満が出るのは自然な流れだと思うし、制度そのものをなくせばいいと思う(実際に、わたしがよくいく映画館はレディースデーの制度がなくなった)。

体力測定は、そもそも、「同じ条件に」と言っているものの、評価基準値まで同じにしろとはいっていないんですよね。おそらく今は男女で測定条件の違いはなさそうですが、昔はあったんですよ。持久走の距離が男子1500、女子1000とか。条件を等しくすることで身体的な特徴による男女差が明確になる。概念の部分は平等にすることはできるけれども、身体構造でどうにもならない部分があるということを理解する機会になると思う。


広く「男女平等」というけれども、これ、できる部分とできない部分があると思うんだ。なのにジェンダー論を含めて全部一緒にするから、ほころびや矛盾が際立つ。平等を求めるよりも、個々に差異があることを認められようになればいいのにな。

あと半月が長くて短い(WESTV!ツアーDVDとかもろもろ)

昨日 WESTV!のスポットが公開された。ロングとショートの両方を見たけれど、やっぱり大好きなツアーだったなぁと改めて思う。今でも大好きなので、早く DVD が欲しい。あと半月。長い。でも短い。だけどやっぱり長い。

今朝も今朝とて朝から 60 秒をキメながら通勤した。一度再生すると数回は見てしまう。ザッピング風なのもいいし、CM にコント部分が使われていることはそれこそ「そう来たか!」だし、オフショットもあれば WESTV! ショッピング! もあるし、ユニ曲もアカツキも YSSB も WaW も入っている。60 秒という長尺とはいえ、豪華すぎる。そしてなによりおしげちゃんが破顔で終わらせたのが本当に素晴らしい編集だと思った。画面のこちら側にも一緒に行こうと言ってくれているかのような表情で、見ていてつい笑顔になる自分に気付く。


個人的に、デビューイヤーとそこから 2 年くらいは事務所からの後押しがあるのが通例と思っているけれど、なんとなく WEST さんは今年はひとつ目をかけてもらってる気がする。コンスタントにいろんな番組に出ているのとか、WESTV!ツアーはそこそこ予算枠を広げてもらったのかなと思わせるのとか。

意図的に【目をかけてもらってる】と書いたけれども、これは、【見合う結果を出すことが求められている】と同義であり、5 周年を迎えてひとつ正念場なんだろうなあとも思っている。そういうのを汲み取って、こちら側もそれに応えていきたいなあ。

というわけで、先日プレゼンを行った友人が次回のツアーにぜひ行きたいと言ってくれたので、WESTV!を追加購入して渡そうと思います(お世話になっているので恩返しをしたいし、好きなひとたちを好意的に幅広いひとに見てもらえるならこれ以上のことはない。そして DVD の売り上げも立つ)。


ところで朝、衣裳のことを考えていたのだけれども、今年は本当に豪華だったな。対して去年はどこに予算を使ったんだろう。色々とあったけれども、それでも、とつらつらと考えて、もしかして去年はあの巨大な球体のために予算を使ったとか…??さすがに科目が違うかな??

趣味は読書ですといえるほど読んではいない

もともとは「濵田さんって『星の王子様』の世界観がはまるな」と思ったことがきっかけなのですが、そこから派生して、【このひとこの作品っぽいな】というのを7人分ひねり出してみた。一応わたしが既読の作品から、世界観として合いそうだなという遊びです。

 

重岡

 『羅生門』『地獄変
 『こころ』
 『銀河鉄道の夜

おしげちゃんは本当はこの逆で並べたかった(作品は一応年代順で並べている)。スタンダードだと『銀河鉄道の夜』なんだけど、「精神的に向上心のない者はばかだ」と言ってほしいし言われてほしい。親友の好きなひとを横から取ってほしいし取られてほしい。襖を開けてほしい。ひどい。そしてさらには、芥川の救えない感じも実はいけるよな、と思っている。

 

桐山

 『伊勢物語
 『舞姫

どちらも男がクズ!!!どことなくマリウス(役)が影響していますね。あとはきりかみはなぜか筒井筒のイメージがあった(ブラブラかな)のでこのあたり。川端あたりもいけるだろうなとも思っています。

 

中間

 『椿姫』
 『刺青』(Jr.期について外野から見たイメージ)

自担は難しい!!苛烈さと美が競演して爪を立てていそうなイメージのJr.期は『刺青』かと。『椿姫』は最初は藤井くんかなと思っていたんだけど、アルマンがちょっとそれっぽいかなと思って。

 

神山

 『曽根崎心中
 『たけくらべ

まあたいがいにひどいね、ごめん。こういうのをやるといつも神山さんは難しい。『山月記』もありだと思ったけど、緑が深い容赦と虎というところからきているかもしれないのでいったん外しました。『たけくらべ』については照史の項参照。

 

藤井

 『アンネの日記

小説じゃありません。意外と自己啓発本を読むひとなので、こういうノンフィクションのほうが合うかもなと思った。あとその昔、しげはまりゅせの誰かに『春琴抄』といっていた時期がありました。

 

濵田

 『星の王子様』
 『天人五衰

今回のきっかけを作ったひと。「大切なものは目には見えない」とあえて言葉にするか、そんなこと露ほどにも思っていない(けど言わない)か、極端に分かれそう。三島の絶筆といい、ほかに考えていた『高瀬舟』といい日本文学部門はなかなかに苛烈だった。

 

小瀧

 『ロミオとジュリエット』(MORSE期)
 『海辺のカフカ

ロミジュリはMORSE期はどんぴしゃだったけど、2019年の今は違うなーと思う。でも当時はぴったりだった。のんちゃんも難しい。割と現代的な作品から。

 

 All

 『夢十夜

これは最初、濵田さんで考えていたんだけど、全員でもいいなって。1人1夜ずつ。なんだろう、これに限らずだけど全体的に暗いし重いし救いがないな。

ジャニーズWEST デビュー5周年によせて

デビュー前から続く彼らの長い道のりを、ファンになって併走するようになったのは本当にここ数年のことだけど。ずっとずっと、『目の前にある今この瞬間』を大切に思わせてくれるグループだと思ってる。初めて入った舞台も、初めて入ったコンサートも、24コンのペンラの風景も、印象的だったひとつひとつの瞬間が、いくつも眼に焼きついている。それでいて、色とりどりのメンバーカラーで日常をあざやかに彩ってくれる、そんな存在だと思っている。ジャニーズWESTを応援するようになって、『今この瞬間』は今しかないから、そのひとつひとつを大切にしようと思うようになれた。

 

今の世の中、永遠がいつまでも続くわけではなくて、好きになったのが突然だったのと同じように、この先いつか熱が冷めたり、今日のことを懐かしく思ったり、そんな日が来るかもしれない。保証なんてどこにもない。だけど、今日この瞬間に彼らの5周年をお祝いしているのは、紛れもない事実だから。

 

空にかかる虹は時間が経てば消えてしまうけれど、ジャニーズWESTが描いてきた7色の虹は、過去から現在へとあざやかな軌跡を残して確かに存在してる。そしてこの先の輝く未来に向かって、まだまだ続いていると思ってる。5周年おめでとうございます。これからも7人が幸せに笑っていられますように。

 

 

20190423

真顔のうえすとさんをモノクロの世界で撮るなら

斉藤工がモノクロで撮る重岡、という予告に踊らされました。真顔のうえすとさんをモノクロの世界で撮るなら(国内限定)というテーマで考えてみた。

 

重岡→真冬の雪山
桐山→万華鏡みたいな鏡の世界
中間→都会の夜のヘリポート
神山→オフィーリア
藤井→真夏の小さな神社
濵田→三十三間堂
小瀧→大学の解剖室

 


順に詳細を。

 

【重岡@真冬の雪山】
寒がりな彼は直前まで顔をしかめているけれども、シャッター音が一面の雪に吸い込まれる頃にはそんな表情を見せなくなる。アップの睫に雪が積もり、濃色のアウターには美しい結晶がはっきりと残る。温度を感じさせないモノクロの世界ではあるものの、色の濃淡が浮かぶ耳からは、彼の体温や、肌の下に流れる血液の温かさを感じ取れる写真を撮りたい。

 

【桐山@万華鏡みたいな鏡の世界】
角度をつけた鏡の中で、余すことなく四方八方から彼を写す。角度が増えるほどに被写体としての彼の姿は増えるのに、彼自身が見えなくなる。完全に皮肉めいた世界で、シチュエーションを逆手に雰囲気をしっかりと作って、深読みすらさせる表情を見たい。目は勿論だけどそれ以上に語ってくれそうな、手や指先のカットもほしい。

 

【中間@都会の夜のヘリポート
吸い込まれそうな暗い空。足元には無数のライトが存在する。小雨がちらつく中、柵の向こう側に行ってほしい。下からの風に長めのアウターの裾や髪がなびく。口を引き結び、眼下を見下ろす眼差しの強さを、横顔から。何を感じ、何を考えるのか。ビルの屋上に吹く風の冷たさを感じられるような写真を撮りたい。

 

【中間Ex.@某ショップ】

(名前は出せないけれども実はこちらが本命!)
高い天井からの光を反射して、整然と並ぶフラスコの曲線が白く浮かび上がる中、男性にしては華奢な細い指がそのひとつを持ち上げる。ビロードの幕も、足元の幾何学柄も、空間そのものが彼を引き立てる。都会の真ん中にそこだけひっそりと浮かび上がるような、まるで香りがここまで届くような、そんな写真を撮りたい。


【神山@オフィーリアオマージュ】
花を選ぶショットと、それから有名なオフィーリアをオマージュした1枚を。まさに今咲き誇る花、朽ち始めた花、まだつぼみの花、大小さまざまに色も形も異なる花々が水面に浮かび、あるいは沈む。実際には色とりどりの花々がモノクロになって色彩を失うそこに、静かに瞼を閉じて水面に浮かぶ神山さんを撮りたい。川じゃなくていい。カナズチの彼だからこそ、水面に横たわるところを収めたい。


【藤井@真夏の小さな神社】
社務所もなく常駐の宮司さんもいないような、忘れ去られたような小さな神社で、1年でいちばん暑い日に撮影したい。参道の白い御影石、水分が抜けて乾燥した社殿、寄り添うように茂る大樹によってできる濃い影。時間が止まったかのようなその空間に、迷い込んだ異質のもののように藤井くんに佇んでいてほしい。大音響の蝉の鳴き声が聞こえてきそうな写真を撮りたい。


【濵田@三十三間堂
ひとつとして同じ表情はない荘厳な仏像群と共に、正面をしっかりと向くもよし、相対するもよし、かすかに瞼を伏せて彼自身も仏像のごとく起立するもよし。仏像という生ある無機物の中に、たったひとつの有機体として濱田さん存在する。明暗の効いた宇宙すら感じる写真になりそう。堂内のあの少しひんやりとした空気が伝わってくるような、そんな写真を撮りたい。

 

【小瀧@大学の解剖室】
塵ひとつなく過敏なほどに磨かれたステンレスから、ここがどういう場所か、具体的な器具や標本はなにひとつ出ていなくとも、その台がなにに使われるのかが分かる。死の色を隠しきれないその場所で、感情を削ぎ落としたかのような表情を貼り付け、瞳が揺らぐ最年少を撮りたい。時間は昼。全体に明るめ。消毒液の香りを思い出してしまうような、そんな写真を撮りたい。


【全員@伏見稲荷大社本宮祭】
モノクロの写真なのにあの朱色の鳥居を思い浮かべる。だからこそ、モノクロで撮りたい。また本宮祭には鳥居に提灯が飾られ、明かりが灯る。年に2日しか見られない幻想的で非日常的な景色の中、千本鳥居はもちろん、三ツ辻すぎて人の気配が薄くなった先、ところどころ台座のみの鳥居も現れる場所でも、『今』の彼らを撮りたい。

 

以上、お粗末さまでした。

Into Your Eyes をわたしはこう読み解きました

Into Your Eyes について、いまさらですが、個人的にこうやって歌詞を読み解いています、という自分用のまとめです。解釈はいくらでもできるけど、こういう読み方もあるよね、というやつです。

※ちなみに、書いていて考え方を変えたので、まだ自分の中でもちょっと腑に落ちない部分はあります。

 

結論から書いてしまえば、【既婚者を装った男性と、おそらく既婚者の女性による、許されない関係】を描いていると思っています。

 


主人公は男性で、基本的には男性目線で書かれていると思っています。

しかし、フォロイーさんのツイートを見てわたしも知ったのですが、最後のサビだけは、それまでのサビの冒頭英語部分に付いていた、[girl]という呼びかけがありません。そして個人的に、初めて聞いたときから引っかかっていたのですが、一般的には[ルージュを残す]動作の主体は女性です。これにより、他はすべて男性目線で書かれているのに、ここだけはそうではないと思っています。

では、誰の視点なのか。you は誰を示すのか。

ちょっとひねった考え方ですが、歌詞全体を見たときに、身体を重ねていることが明確に分かるのは最後のサビだけです。また、それまではずっと相手の女性に対する呼びかけとして[girl]が付き、1 サビも 2 サビも最初の英語詞の直後で、願望なのか希望なのか、主人公の心情が描かれています。

しかし、最後のサビだけは、呼びかけがないことに加えて、続く 2 行目は心情ではなく動作が描かれます。この動作は、主人公だけで完結するものではなく、相手がいて成り立つものです。

わたしは、この最後のサビにおける you は、[主人公の男性にとっての相手の女性]と、[相手の女性にとっての主人公の男性]の、両方を示すのではないかと考えます。お互いが相手に Look into していくのではないかと考えます。さらに歌詞は「首に残すルージュと過ち」と続きます。ルージュを残すのは前述のように女性です。そしてルージュと対になるものとして、過ちという表現があります。明示されていませんが、おそらく男性が首筋に残したキスマークでしょう。男性も女性も共に相手に痕跡を残しています。これらにより、最後のサビだけ呼びかけがないのは、両者のことを表しているからと考えます。

 

ただし、最後の 3 行はお互いのことを言っているのではなく、ここも他と同じように主人公の視点だと考えます。明示的に[君]の表記が変わっていたのであれば*1、ここも主人公とは別の視点だと思いましたが、他と同様に 2 人称に使われる[君]という表現があまりにも色濃く主張するので、ここも主人公目線だと推測しています。

楽曲全体のキーとなる、「今日も君の寂しげな瞳がうつす指のウソ」の解釈として、[君]は相手の女性、[指のウソ]は主人公の指にある薬指の指輪が実はウソ、と考えます。「うつす」とあるので実態があるはずです。しかしこれはウソである。つまりは、男性は結婚指輪をしているものの、実はこれはウソの指輪であり、実際は既婚者ではなく、相手に対して既婚者であると偽っている、と読み解いています。

 

個人的に考える、関係性の解釈は以上です。「登場人物全員が切ない」と、要所要所で淳太くんは言っていますが、どの解釈をしてもそうだなと思います。恋に溺れる者、許されざる関係を築いてしまう者、そして直接登場するわけではないものの存在が仄めかされる者(このひとの場合は「切ない」と捉えるかは紙一重ですが、このひとをも「切ない」とするあたりが、男性なのでしょうね…)、幸せには誰もなれない。とりわけ主人公の男性は、いくつものウソを重ねて、本心を言えずにいます。それでもこの男性は、この関係をやめられないんだな、と思っています。

 


結論から持ってきたから、もうこれで言いたいことは大体言い終わったのですが、もうちょっと書きます。長いです。

 

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